がんばっぺフラガール!

東日本大震災で大きな被害を受けたいわき市の”スパリゾートハワイアンズ”のと、福島の人たちの映画。


前評判で「意外に原発色が強い」という話を聞いていたので少し躊躇したものの、
予告で見たフラガールたちのダンスと笑顔をどうしても見たくて見に行ってきました。
結論としては原発映画という感じでもなく(覚悟してたからかも)すばらしい映画だったと思う。
悲しいエピソードよりも、ダンスや花火のシーン、子どもたちが夢中になってダンスを真似しているシーンで涙がぼろぼろこぼれてしまった。
美しいシーンがまぶしい。


映画のトーンはダンスのシーンの効果もあって明るいのだ。
クローズアップされているフラガールのサブリーダー(原発のすぐ近くに住んでいた)は、
画面の中ではほとんど笑顔で穏やかにふるまっていて、とても心を打たれた。
というか出てくる人たちはみんな穏やかだった。
穏やかに、毎日自分がするべきことをきちんとこなしていた。


ファイヤーナイフダンスのおにいさんかっこいい。


冒頭でも触れられていたけれど、東京に住む私にとっても正直に言って震災は風化しつつあることを思い知る。
でも震災直後に施設の様子を見て「もうダメだあ」という声が出たという話や、

野良化した牛やダチョウ(!)の映像が、静かにとてもショッキング。



震災のときにも宿泊客を手厚く世話したエピソードも読んでいたので、
映画の初めからやたら涙腺が刺激されまくり。


ハワイアンズには高校の卒業時に友達と行ったことがあるので、
プールやおみやげもの屋さんやらに見覚えがあって懐かしい気持ちに。
また行きたいなあ。
友達が全員寝ちゃったから、深夜に一人お風呂に入りに行ったことを翌日すごく怒られたのが思い出。