永遠の僕たち

交通事故で両親を亡くして投げやりな少年イーノックと、がんで余命3か月の少女アナベルのボーイミーツガール物語。
イーノックは両親を失う事故のとき一緒にいて、臨死体験をしている。
それ以来第二次世界大戦で死んでしまった日本人特攻隊員の幽霊ヒロシが見えるようになって・・・という予告やあらすじで、
加瀬亮が幽霊、だと・・・?とややトンデモを心配していたけれど、
とても美しいファンタジーとして仕立てられていたので杞憂でした。
ちなみにヒロシに関しては日本人が見るかそうでないかでまた感覚が違うんだろうなあ、
と思ったので、海外での評判とかレビューを見てみたいな。


みずみずしい二人の恋はどこをとっても絵になって、
特にキスシーンが本当にきれいで、ずっとキスしていてくれと思うぐらい。
ただその美しさの中に戦争のイメージ(特攻隊の制服、イーノックとヒロシが遊ぶゲーム、戦争の映像)がはさまれて、
ざらっとした気持ちにさせられる。


この映画も衣装がとても印象的で、アナベルはベリーショートで基本的にはボーイッシュなんだけど、
イーノックと恋をしてから(?)ガーリーな服も着ていてそのふり幅がすてき。
特に貼ってあるダルメシアン柄のコートを着ているときの白いワンピースに真っ赤な手袋、ヒールのスタイリングがとてもかわいい。
赤い手袋が病院の白いドアにかかって開けるシーンのコントラストが印象に残ってます。


そしてハロウィンで仮装したときのアナベルのきもの姿は、
似てるなあ似てるなあと思ってたけどほんとに鈴木杏ちゃんそのものに見えたのでした。


終わったときに泣いている人多数だったけど、私はすてきなおとぎ話を見たような気持ちで、
切ないけれどいい気持ちに包まれておりました。
ちなみに加瀬亮に似た男性が数人いて、そのうち一人がめちゃめちゃ号泣していたことをよく覚えています。