映画館で映画を見ようと思ったわけ
去年、いつも忙しかった友人が平日に時間が取れるようになったので、
西原理恵子ファンの彼女を誘って『パーマネント野ばら』を見に行ったのが始まり。
映画そのものはすごく好きかどうかというと、まあふつうかな、という感想。
ただ、映画の中の菅野美穂の少女のような頼りない手足を大画面で見て、
映画ってすごいなあ、と心から思った。
たぶんその次に見たのが『さんかく』で、これが私の去年のベスト。
えれぴょん出てるし、ぐらいの軽い気持ちだったけど、これがもうすごかった。
宮崎あおいちゃんの旦那氏こと高岡くんが、長年付き合っている彼女(田畑智子)の妹(えれぴょん)に振り回される、というまあよくありそうな話。
でもとある静かなシーンで、音がすごく効果的に響いて、私まで一緒になって息をのんでどきどきしてしまった。
あーーー、これが映画ならではというやつか!と。
ちなみについ最近ホームシアターに凝っている友人宅でそのシーンを見たけれど、やっぱり映画館とはぜんぜんちがった。
この映画によって高岡蒼甫という俳優のことをちゃんと認識できたし、
上手だとは思わないけど、えれぴょんの存在感はいいなと思った。
もともとうまいという認識ではあったけど、田畑智子ちゃんも新鮮で良かった。
映画そのものも、男も女もみんなおろかもので、しかしそれがまた愛おしいなあという佳作だと思います。
そのことを力説して、見てくれた男性は「男のバカさが苦しくなった」と言ってたけど。
映画館のいいところは、映画を見るか、寝るかしかないところ。
家だと集中力散漫な私は、携帯をいじったり、なんか飲もうかなとか考えてしまったり、ろくに見られない。
ひどいと借りてきたDVDをプレイヤーにセットするのがめんどうで見もしなかったり。
そんな私には映画館で見るのが最適なんだと気付きました。
来週は何を見ようかな。
ソウルキッチンも見たいし、冷たい熱帯魚・・・ああ・・・。